IoTが製造業に与える影響とは?活用事例を交えて解説 | 静岡・愛知×エンジニアに特化した転職サイトby Achieve Career

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IoTが製造業に与える影響とは?活用事例を交えて解説


各業界でDXが進む昨今、製造業を取り巻く環境も大きく変化しています。データを利活用し、IoTを導入することで、多くの企業が業務の効率化を実現しているのです。
今や会社の将来性を左右するファクターとも言える、IoT。そこで今回は、製造業におけるIoTの活用事例やその効果にフォーカスをあてて紹介していきます。

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IoTとは?


はじめに、IoTの意味を整理しましょう。IoTとは「Internet of Things」の略で、日本語で表現すると「モノのインターネット」を意味します。建物、車、家電、電子機器など、従来はインターネット接続されていなかった物をネットワークで繋ぐことで、相互に情報交換ができるようにする仕組みです。
この言葉を最初に使ったとされているのは、イギリスの技術者・ケビン・アシュトン氏です。1999年、テクノロジーの先駆者であるケビン氏が提唱したこの概念が、今もなお世界中で使われています。当時は想定されなかったようなあらゆる機器が、現代では最先端技術によってネットワークに繋げられています。


製造業におけるIoTの活用事例

IoTは実際にどのような企業で活用されているのでしょうか。製造業における活用事例として、具体的な企業の取り組みを見てみましょう。


パナソニック

パナソニックは、主要な工場において積極的にIoTを導入しています。デジタル技術によって進化した工場は「スマートファクトリー」と呼称され、従来と比較して飛躍的に高い生産性を実現しているのです。
スマートファクトリーの一例を挙げましょう。例えば、工場内のビックデータをAIに分析させることで、その分析をもとに生産ラインにおける異常発生のパターンを傾向として把握するという技術があります。これによって、異常が発生する前に、自動的に警告を出すことができます。



象印

象印は、製造している製品にふんだんにIoTを活用していることで知られています。代表的なものは、電気ポットやマホービン。利用者の使用状況を遠隔にいる登録者が管理することで、利用者の無事を見守ることができるサービスをつけたというものです。 開発当初、このシステムへの技術的なハードルは高く完成までに4年という時間がかかったそうです。それでも叡智を集結させたことで、IoT技術の先駆者としての立場を確立した象印。このように、商品そのものにIoTを活用するスキルがあることも、会社の将来性をはかる際には大きなポイントになります。



日立

日立は、幅広い項目にわけて現場での作業効率化を追求している企業です。たとえば、製造実績の管理のために開発した「現場データ自動収集ソリューション」はその一例です。このソリューションは、現場の担当者がタッチパネルで入力する作業出来高の情報を生産設備と結びつけることで、データベースに一元化したのです。
さらに、かつて紙媒体であった「手書き帳票」をデジタル化して管理したり、設備の稼働状況をデジタルで管理したり、倉庫の在庫情報を登録して在庫管理の効率化を叶えたりするなど、IoTの導入によって、あらゆる現場の作業を効率化しています。



IoTを導入しているか否かで会社の将来性が分かる理由


ここまでの活用事例からもわかるように、IoTを導入することで企業の業務効率は格段に上がるでしょう。
IoT導入への姿勢は、会社の将来性を左右する要素の1つであると言っても過言ではありません。


IoTを導入している製造会社は将来性がある

IoTの導入によって、自社の持つ製造の工程を把握・最適化することができるので、企業としての力が飛躍的にアップします。 また機械的な効率化だけでなく、人的な技術継承の効率化にもIoTは大きく寄与します。例えば溶接などの手仕事は、従来であれば現場でしか習得できないものでした。しかしリモートでの指導を可能とすれば、より短期間で多くの技術者を育てることができ、企業として技術の上達が叶うのです。
さらに中長期的には、熟練技術者の手仕事のデータ化を目指す動きもあります。技術を数値化・言語化することで、職人育成をスムーズにするという狙いです。このようにIoTは、将来にかけてその企業が活躍するための人的な基盤にもなりうるのです。


製造業はIoTを活用すると生産性が向上する

IoTを活用して生産環境にデジタルを取り入れることができれば、メンテナンス対象の機器の状態を自動で検知できたり、危険エリアへ接近した場合にアラートを発報したりと、トラブルを未然に防ぐことができます。さらに作業員それぞれに位置情報を発信する仕組みを持たせることで、工場内の機器との距離関係を計測し、動線を最適化することも可能です。このほかにも、無人搬送車(AGV)を運行させれば、運搬などにかかる作業をカットし業務最適化を目指すことができます。

このように、これまで人力で行ってきた作業を代わってくれる便利なIoTですが、かといって雇用が奪われるということは起きていません。熟練作業員の技能は、どの会社にとっても失うことのできない財産です。デジタル技術は、あくまで人間が作業において使う必要データを「見える化」するためのツールであり、作業員のアイデア出しや手作業の後押しとして活用することになるでしょう。


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まとめ


今後、IoTは企業の成長を大きく後押しする技術となるでしょう。IoT技術は、製造現場の効率化・安全を保つために有用です。 転職を検討する際はエンジニアコネクトで情報収集して、ぜひ将来性のある企業を見つけてください。