製造業界で導入が進んでいるモデルベース開発(MBD)は、従来の製品検証とは異なり、コンピューター上の仕様書にしたがって開発や検証を行う開発方法です。
この記事では、モデルベース開発の今後の動向や、モデルベース開発を導入することのメリット・デメリットを詳しく解説していきます。
この記事の職種への転職サポートを希望ならこちら(エンジニア転職支援実績多数)
はじめにモデルベース開発とはなにか、製品検証時に使われる「CAE」との違いについて解説します。
モデルベース開発は、この頃多くの製造現場で導入されています。
昨今多くのメーカーが組み込み開発を始めていることもあり、検証に力を入れる必然性が高まりました。
加えて、消費者ニーズの多様化により作る製品の種類が増え、一つひとつの商品の開発期間が短くなっています。
そのため検証を何度も行うこととなり、開発コストがかさむようになりました。
そこで、コストを下げながらスピーディーに開発・検証を行おうとする目的でモデルベース開発を導入します。
コストカット以外にも、モデル開発のメリットは多々あります。
たとえば、従来のように紙の仕様書で開発や検証を進める場合、文章の意図を取り違えてしまうなど、エラーに発展する可能性がありました。
しかしモデルベース開発なら、実際にモデルを動かしてやり取りを行うためこのようなトラブルを防ぐことができます。
このほか、毎回プロトタイプを使って検証する場合は、時間もコストも余計にかかっていました。
紙の仕様書を見て検証して、また紙の仕様書を見る、というステップを踏み続けるのは手間がかかるうえ、なにか問題が起きた場合に早急な対応を取りにくいでしょう。
しかし、モデルベース開発であればこのような手間を省くことができ、開発期間もコストも同時に削減することができます。
また昨今、多くのジャンルで製品の規制が強化されており、これまで以上に製造企業は綿密な試験を重ねる必要が出てきています。
今後、ますます効率性が求められ、モデルベース開発は一般化していくでしょう。
モデルベース開発を早くから取り入れていたのが、自動車業界や航空業界です。
これらの業界では、すでにモデルベース開発以外では業務が進められないというレベルにまで浸透しています。
車や飛行機を扱う企業では、実際の機械を使って検証を繰り返すと莫大な費用がかかるため、モデルベース開発がいち早く浸透したと考えられます。
さらに、自動車や航空の世界では、市場ニーズが年々変化・多様化しています。
環境配慮によってガスの排出を減らさなくてはならなかったり、自動運転などのソフトウェアの自動化が推進されていたりと、さまざまなオーダーに応える必要があるためです。
これにより製造する機械も複雑化し、モデルベース開発の重要性がさらに増すこととなりました。
ここからは、モデル開発を行うことでどのようなメリットが得られるのかを、具体的に見ていきます。
ここまででお伝えしたように、モデルベース開発のメリットは様々ですが、デメリットにはどのようなものが挙げられるのでしょうか。
モデルベース開発は、これからの製造現場でますます重宝されるでしょう。
基礎知識を身につけておけば、自身の市場価値向上にもつながります。
モデルベース開発での転職を検討されている方は、エンジニアコネクトの利用がおすすめです。
エンジニアコネクトは、Achieve Career(アチーヴキャリア) が運営する静岡県・愛知県のエンジニア案件を網羅する転職エージェントサービスです。
静岡・愛知県内ではトップクラスの求人数を誇り、製造業特有の企業風土や職務に精通したサポートを実施しています。
掲載中の求人情報はAchieve Career が応募受付を代行します。
興味のある求人にご応募いただければ、エンジニア専門コンサルタントが製造エンジニアの転職をサポートいたします。
モデルベース開発の求人も多数そろえておりますので、ぜひご覧ください。
copyright 2019 ARBEIT-TIMES CO.,LTD